タケヤリ帆布

「長く使うことを楽しんでほしい」
そんな思いから生まれたタケヤリ帆布シリーズは
とっても丈夫でシンプル。
池田屋とタケヤリ帆布の歴史とあわせて
帆布の魅力をご紹介します。


池田屋での帆布の歴史は、帆布ボストンから始まりました。発案者は旅行にいくための鞄を帆布で作りたいと考え、ソフトなトランクをイメージした鞄の制作にとりかかりました。

大容量になることを考えた結果、ハードケースのように開いたときに蓋側と本体側両方に収納できることを目指し、また帆布の味が出るよう染色はせず生成りのままにしました。当時は清水店でのみの取り扱いとして販売を開始。男女問わず帆布が好きなお客様を中心に人気があり、一度完売となったのです。

ちなみに、帆布ボストンのヒントになっているのは、
その時にオーダーしていた工業用の機械を入れるバッグだったそうですよ

帆布ってなに?

帆布の読み方は「はんぷ」といい、その名のとおり「船の帆に使うための布」として作られたのが始まり。平織りの厚手の布を指し、日本国内に流通している約7割が岡山県倉敷市で生産されています。別名「キャンバス」とも呼ばれており、こちらの方が耳に馴染みのある言葉かもしれませんね。
近年、人気がでているアウトドアのグッズにも帆布はよく使われているんです。鞄や靴、小物、資材から日用品まで多様に使われている帆布には大きな特徴が3つあります。

とにかく丈夫

平織りは、丈夫で摩擦に強い性質を持っています。さらに、糸を撚り合わせる織り方をしているので他に類を見ないほど丈夫な織物に仕上がります。そのため、油絵を描くためのキャンバスはもちろん、跳び箱や、体操マット、お相撲さんのまわしも帆布が使用されているんです。丈夫さがよくわかりますね!

通気性の良さ

帆布は高密度でありながら通気性・吸湿性にも優れています。これは糸の間に空気を通す隙間があるからなんです。通気性がいいのに高密度に織られた生地のため、水が浸透しにくいのも特徴の一つです。この正反対の機能を併せ持つ素材は、なかなか珍しいんですよ。

風合いの変化

使い込むほどに柔らかさが増し、色合いも自然と馴染んでいくような経年変化を楽しむことができます。そうして長年愛用するうちに自分に馴染むたったひとつのものへと変化していきます。


販売終了から時が経ち、池田屋での商品企画の際に出てきたのがこの帆布ボストンでした。残していた最後の1本から復刻プロジェクトは動き始めたのです。復刻プロジェクト担当者は、過去のものに新しい形を加えたオリジナル商品にしたいと考えました。

まずとりかかったのは素材選び。いくつか候補に選んだ素材のなかでスタッフ内で一番好評だったのがタケヤリでした。タケヤリの中でも厚手の4号帆布を使用することで復刻前より丈夫となり、長く使うことを楽しんでもらえる商品を目指しました。

引き手や持ち手に使われている牛革も栃木レザーのオイルヌメへとレベルアップ。
エイジングを楽しめるようになりました



今だから話せる!
復刻の裏側について

4号帆布って?

帆布は生地の厚さが何種類もあるんです。生地の厚みを号数で表していて、0号から11号まであります。数字が小さい方ほど厚い生地となるので、0号が最も厚く、11号が最も薄い生地ということになりますね。

バッグは9号、10号の糸の帆布を使用した商品が一般的ですが、池田屋で販売しているタケヤリ帆布は「4号」帆布を使用しています。

タケヤリ帆布とは?

倉敷帆布と呼ばれる日本の帆布ブランドのひとつである『タケヤリ帆布』は創業130年の歴史を誇る老舗の工場TAKEYARI(タケヤリ)で織られている帆布です。TAKEYARIは1888年に武鑓石五郎氏によって創業されました。

130年以上続く織職人技術と、恐らく世界中でたった1台しか動いていない”ベルギー製シャトル機ピカノール(ベルギー製の重布専用高速織機)”で織り上げた帆布は、通常の帆布と比べて高密度で風合いや手触りが圧倒的に良いんです。

職人の技術と特別な織機がタッグを組んで初めて生まれる、美しく機能的な生地は、近年、そのクオリティの高さから海外でも注目を集めています。


元々は、帆布ボストンのみの展開でしたが復刻を機に新型を追加することに。物を収納するためには丸い形より四角い形の方が空間をうまく使えるという話がでたことから、共通のテーマとして「箱」をイメージし、帆布ボストンのような四角い形でショルダーバッグ、ボディバッグへとシリーズを展開しました。

その結果、シリーズを通して空間効率が良く収納力に優れた商品に。また、素材はもちろんですが、印象的な前ポケットデザインも共通になっています。

タケヤリ帆布シリーズ紹介

タケヤリ帆布 ボストンバッグ 税込25,850円

スーツケースをイメージしてつくられた大容量なボストンバッグ。中には荷物が偏らないよう留めベルトがついているため衣類も効率よく詰められます。ショルダーは取り外しが可能になっているのでお好みでお使いいただけます。

ボストンバッグは
こちらから

タケヤリ帆布 ショルダーバッグ 税込20,350円

もともと持ち手がついている鞄が人気だったことから持ち手付きデザインのショルダーバッグとなりました。メンズ・レディーズ問わず普段使いにおすすめなサイズ感でA4サイズもきちんと入ります。

こちらもショルダーを取り外せる2way使用。持ち手がついているので服装やシーンに合わせて手提げとしてご利用いただくのもおすすめです。

ショルダーバッグは
こちらから

タケヤリ帆布 ボディバッグ 税込15,400円

コンパクトなのに大容量なボディショルダーは、メイン収納と正面ポケットの両方にダブルファスナー付。そのため、左右どちらにかけても取り出しやすい仕様になっています。また、シンプルなデザインだからメンズ・レディーズ問わずご使用いただけます。
※売り切れ次第、販売終了となります。
※現在下記店舗のみでの販売となります。
銀座店
横浜みなとみらい店

▼ タケヤリ帆布シリーズ商品一覧 ▼

帆布のお手入れ

末長くご愛用いただくためにご自宅でできるお手入れ方法をご紹介します。

●普段のお手入れ

バッグ用のブラシや歯ブラシ等で、帆布の織り目に沿って
全体を軽くこするようにして汚れや目地のホコリを落としてください。

※強くこすると生地が傷む原因となります。

●濡れてしまったら

雨などで濡れてしまった場合、まずは乾いた柔らかい布等で拭き取りましょう。
一部分だけ濡れていると、染みのような跡が残ってしまう可能性があります。
固く絞った布でたたくようにバッグ全体を拭きましょう。
その後、風通しの良い日陰に干して、完全に乾かしましょう。

●保管の仕方

カビ・シミを防ぐため風通しの良い日陰で保管して下さい。
直射日光の当たる場所や高温多湿の場所は避けましょう。

旅やお出かけをもっと楽しくしてくれる

タケヤリ帆布の特別なカバンたち。

使うたびに風合いを増すキナリの生地は

日々の記憶と素敵な思い出といっしょに

その魅力を深めていくことでしょう。

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