お財布の収納力、比較選手権


毎日使うものだから、使いやすいものを選びたい。
毎日使うものだから、気に入ったものを選びたい。
毎日使うものだからこそ、妥協しないで選びたい。

お財布を選ぶとき、そんなふうに考えている方が多いと思います。
でも「使いやすさ」の基準はひとそれぞれ。
好みだけでなく生活スタイルによっても変わります。

そこで今回は、使いやすさに関わる目安のひとつ、「収納力」に大注目。
使ってみないとわからないお財布の収納力を、徹底比較!してみました。




1.お財布の収納力を大検証

スマート決済が増えたからコンパクトなお財布が使いやすい人、最近増えています。
一方で、小さいサイズのお財布は必要な量が入らなくて不便、そんな声も聞こえてきます。
家計用に大きなお財布が使いやすい人もいれば、その大きさでは持て余してしまう人もいて。
お札と小銭を分けて持ちたい人もいますし、全部一度に持って歩きたい人だっています。

ある人にとっては使いにくいお財布も、別の人にとってはこれ以上ないほどイイお財布。
生活様式がひとりひとり違うように、使いやすいお財布もみんな違います。

でも使ってみないとわからないことが多いのもお財布選びの困ったところ。
マチがないお札入れって、実際はどのくらい入るの?
小銭がちょっと入ればいいって思っていたけれど、それって金額にしたらどのくらい?
普段持ち歩くくらいのお金がちょうど入るお財布ってないものかしら?

お財布の写真とにらめっこしている時に浮かんでは消える疑問を一気に解決!
本当に使ってみなければわからない、お財布の本当の実力を一緒に見ていきましょう。



2.検証開始!

お財布にどれだけのものが入るのか。
それを知るには、実際に入れてみるのが一番の早道ですね。
そこで今回、これだけのものを用意しました。

・お札  50枚(※すべて千円で用意)
・硬貨  30枚(500円 5枚/ 100円 5枚/ 50円 5枚/ 10円 5枚/ 5円 5枚/ 1円 5枚)
・カード 20枚

これらを順に入れていき、どれだけの量、金額が入るのかを検証していきます。

今回の検証に使用するお財布は、それぞれ特長が異なるこちらの6種類を選びました。


それではさっそく検証開始です!


検証その1 小銭入れ「手のひら」

その名の通り、てのひらにすっぽりと納まるサイズの小銭入れ「手のひら」。

「手が不自由な方でもスムーズに扱える小銭入れを作りたい」という強い思いから誕生した、池田屋オリジナル商品です。

独特のリーフ型デザインと計算されたサイズは使いやすさを追求した結果に行き着いた形で、手のひらの上で小銭を確認する感覚で扱えます。

ホックを開けた後に、2つの頂点を押すように握りこめば、小銭を囲う壁が立ち上がります。
そのため、中が見やすく、またバラバラと落としてしまう心配も軽減されます。

ファスナー式小銭入れは小さな引手がうまくつかめなくて…自分の手が視界を遮るから、なかなか小銭が探せないのよね…なんて声が聞かれる小銭入れの救世主ともいえるデザインなんです。

素材は「カーフ」と「防水牛革」の2種類からお選びいただけます。



・1つめ「カーフ」
上質なカーフ(仔牛革)を使用したもの。
柔らかく肌理の細かな手触りが魅力で、ずっと触っていたいとのお声も聞かれます。使うほどに高級革ならではの風合いが楽しめます。

・2つめ「防水牛革」
もう1つはランドセルに用いられる防水牛革を使用したもの。
ハリとツヤのある質感と、革特有のお手入れが不要という手軽さと防水性をあわせ持ち、革製品入門品としても人気です。
お子様のランドセルとお揃いで持ちたい、とのリクエストもいただきます。

素材の違いによるサイズの違いはないので、今回は「カーフ」タイプを使用してみました。



収納力チェックの結果は?

▼収納力チェックの結果
小銭 30枚(各5枚ずつ)

ちょっとパンパンに見えるかもしれませんが、きちんとホックは止まります!

小銭30枚を収めることができました。金額にして3,330円。

てのひらサイズにこれだけの金額が収まれば、お参りや犬のお散歩など、ちょっとしたお出かけに持っていくのに十分かもしれませんね。


使用:手のひら カーフ
カラー:ブラック
税込 4,400 円


POINT

池田屋オリジナル小銭入れ「手のひら」のメリットは、見た目通りのコンパクトさと、見た目を裏切る収納力。そして開閉や出し入れなどの使いやすさと、カラーラインナップの豊富さが挙げられます。
反対に、サイズの都合上どうしても入れられないのがカード類です。お札は小さく折り畳めば入れることができますが、その分小銭の出しやすさ、探しやすさを損ねてしまう可能性があります。
「手のひら」は、ファスナー小銭入れが使いにくい方や、小銭だけを入れると割り切って使用するのが良いかもしれません。

手のひらは
こちらから





▼小銭入れだけではもの足りない方には...

検証その2 お札入れ「ポケフィット」

収納ポケットやマチなどを作るために何層にも革を重ねていくことで、少しずつ厚みを増していく財布。ならば、重なる部分を最小にすれば薄くコンパクトに作れるはず!と、日本屈指の職人たちが「薄さ」にこだわって手作りした札入れです。

ワイシャツの胸ポケットにいれても外に響かないスマートなデザインの随所に、薄さを実現するための工夫があります。

縫い目を減らすために選んだのは、一枚の革をくるっと巻きこむつくり。これであれば縫い目は横にありません。

最も厚みが出る中央部分は、左側の革を中央手前で切って重なりを減らしました。この部分が取り出しやすさにも一役買ってくれるので使いやすさも抜群です。

素材は「カーフ」と「シュリンク」と「防水牛革」の3種類からお選びいただけます。


・1つめ「カーフ」
上質なカーフ(仔牛革)を使用したもの。
柔らかく肌理の細かな手触りが魅力で、ずっと触っていたいとのお声も聞かれます。使うほどに高級革ならではの風合いが楽しめます。

・2つめ「シュリンク」
牛革の表面にシュリンク(シワ模様)の型押しを施したもの。
加熱高圧プレス機で模様を型押しすることによって銀面を縮ませるシュリンク加工を型押しで再現。手になじみやすくキズがつきにくい丈夫な革です。

・3つめ「防水牛革」
ランドセルに用いられる防水牛革を使用したもの。
ハリとツヤのある質感と、革特有のお手入れが不要という手軽さと防水性をあわせ持ち、革製品入門品としても人気です。お子様のランドセルとお揃いで持ちたい、とのリクエストもいただきます。

今回は種類が多い通常のポケフィットタイプの「防水牛革」タイプを使用しました。



収納力チェックの結果は?

▼収納力チェックの結果
お札 20枚
カード 2枚

きちんと二つ折りにできるだけの量を入れてみました。
お札20枚、金額にして20,000円。
さらにカードも2枚
入っているので、ちょっとしたお買い物であれば困ることはまずありません。

実はもう1つ、キップ(仔牛革)を使用したものもあるのですが、こちらはカード入れが付いたデザイン違い。
カードを多く持ち歩きたい方はこちらもご検討ください。


使用:ランドセルの革小物シリーズ ポケフィット
カラーステッチ

カラー:コン×キャメル
税込 8,800 円


POINT

池田屋オリジナル札入れ「ポケフィット」の特長は、とにかく薄く軽く作られた仕立てと使いやすさです。

ポケットに忍ばせておいても服のシルエットを崩すことがないので、ラインのきれいなスーツを好んで着るお洒落な方や、お尻のポケットに入れて身軽に出かけたい方に特におすすめです。
あまりに軽いので、ポケットにしまったことを忘れてしまうかも?どうぞご注意を。

札入れのみを収める仕様のため、実際の買い物では小銭入れが必要になるかもしれません。
そんな時は、同じ素材、カラーでそろえた「手のひら」がおすすめですよ。

ポケフィットは
こちらから





▼機能もすべて揃ったコンパクトなお財布を目指す方には

検証その3 コンパクト財布

お札と小銭、どちらも少しずつ持ちたい。
カードも一緒に入れておきたいけど大きいお財布は持ち歩きたくない。
そんな “いろいろ入れられる小さなお財布” が、このコンパクト財布です。

L字型のファスナーを開くと、中央のオープン小銭入れと、左右のカード・札入れを一目で見渡せます。
ワンアクションで必要なものをすぐに取り出すことができるので、整頓上手なお財布として活躍します。
お支払いの時にもたつくこともありません。

素材は1種類で、ランドセルに用いられる防水牛革を使用したもの。
ハリとツヤのある質感と、革特有のお手入れが不要という手軽さと防水性をあわせ持ち、革製品入門品としても人気です。お子様のランドセルとお揃いで持ちたい、とのリクエストもいただきます。


それでは実際に入れてみましょう。



収納力チェックの結果は?

▼収納力チェックの結果
お札 5枚
小銭 13枚(各2枚ずつ ※500円玉は3枚)
カード 6枚

お札は一枚ずつ三つ折りにして、仕切りの片側にだけいれていきます。
ぐるっとファスナーを閉じられるくらいまで入れてみると。
お札5枚、小銭13枚、金額にして26,832円。
カードは6枚
入りました。
カード側にはまだ少し余裕がありそうですね。
日々のお買い物に使う分を入れて持ち歩くには十分な量かもしれません。


使用:ランドセルの革小物シリーズ コンパクト財布
シルバーメタリック

カラー:シルバー×クロ
税込 4,950 円


POINT

ランドセルの革小物シリーズ「コンパクト財布」の特長は、お札、小銭、カード類と多くの種類のものをコンパクトに、しかも取り出しやすく収めることができること。

こまめにお財布の整理をしたり、日々使う分だけを補充して身軽にお出かけするのがお好きな方にちょうどいい容量とサイズ感だと思われます。

ただし、お札の収納には注意が必要です。
三つ折りにしてから収める必要があるため、実際の枚数よりも厚みが出てしまう事や、畳む手間が必要になります。

お札を折りたくない方やこまめな整理が苦手な方には、もっと容量の大きなお財布が向いているのかもしれません。

コンパクト財布は
こちらから





▼たくさん収納したいけどお財布は「折りたたみ派」の方には

検証その4 二つ折り財布

少し前までは男性が使用するイメージが強かった二つ折り財布。
キャッシュレス決済の普及と共に、片手に収まるサイズ感が可愛いと、最近では女性の愛好者も増えています。


中を開くと左側にカードポケット、右側に小銭入れ、奥に札入れがあります。
小銭入れと札入れはそれぞれに仕切りがあるので、中身を整理して収納することも可能。オープンタイプのポケットまでついて、いかにも「たくさん入ります」という顔をしています。

素材は1種類で、ランドセルに用いられる防水牛革を使用したもの。
ハリとツヤのある質感と、革特有のお手入れが不要という手軽さと防水性をあわせ持ち、革製品入門品としても人気です。お子様のランドセルとお揃いで持ちたい、とのリクエストもいただきます。


それでは実際に入れてみましょう。



収納力チェックの結果は?

▼収納力チェックの結果
お札 10枚
小銭 11枚(500円・50円・5円は1枚ずつ、10円は2枚、100円・1円は3枚ずつ)
カード 4枚

お札は仕切りをはさんでそれぞれに5枚ずつ、小銭もそれぞれに同じ枚数くらいを入れていきます。
お札が10枚、小銭は11枚。金額にして10,878円。
カードはカードポケットに4枚
入りました。
折りたたんだ時の収まりの良さを優先するため今回はここでストップしましたが、まだ入れることができそうな余裕を感じました。


使用:ランドセルの革小物シリーズ 二つ折り札入れ
シンプルステッチ

カラー:グリーン
税込 14,300 円


POINT

ランドセルの革小物シリーズ「二つ折り札入れ」の特長は、お札、小銭、カード類を、それぞれのスペースにある仕切りを利用し、整理して収めることができる点にあります。
二つ折り財布としては王道ともいえるデザインでクセがなく、他ブランドから買い替えても戸惑わずに使えます。

他にも、キャッシュレス決済にも慣れてきて長財布から小さな財布に変えていきたい方の中で、どの程度中身を減らせばいいのかわからない方や、減らしすぎてしまって不便にならないかと不安に思っている方にもおすすめです。
仕切りを使って内容量を調整していくと、日々自分がどれをどのくらい必要としているのかが見えやすくなります。自分に合うお財布を探すためのワンクッションとして、選んでみるのも良いのかもしれません。

二つ折り財布は
こちらから





▼たくさん収納したい「長財布派」の方には

検証その5 ラウンドファスナー財布

収納力といえば、お札を折らずに収めることができて、とにかくたくさん入れられる印象の長財布。
その名の通り、ファスナーがぐるっとひとまわり(round:ラウンド)する形のため、ファスナーを閉じれば中身が零れ落ちない安心感があります。

お札入れ部分は笹マチ状になっていて大きく開いて見やすく、お札やカード類を一目でチェックできます。小銭入れもマチ付で大容量。いつの間にか小銭がたまってしまう人も安心して使えそうです。

素材は1種類で、ランドセルに用いられる防水牛革を使用したもの。
ハリとツヤのある質感と、革特有のお手入れが不要という手軽さと防水性をあわせ持ち、革製品入門品としても人気です。お子様のランドセルとお揃いで持ちたい、とのリクエストもいただきます。


それでは実際に入れてみましょう。



収納力チェックの結果は?

▼収納力チェックの結果
お札50枚
小銭30枚(各5枚ずつ)
カード 12枚

お札や小銭は用意した分すべてが収まりました。
お札50枚、小銭30枚、金額にして53,330円。
カードはすべてのポケットを使って12枚
入りました。

左右のオープンポケット、札入れ部分にも十分な余裕があるので、まだまだ入れることが出来そうです。
買い物をするたびに少しずつ増えていってしまうレシート類も、難なく収めてまだ余裕がある雰囲気があります。


使用:ランドセルの革小物シリーズ
ラウンドファスナー束入れ

カラー:マロン
税込 25,300 円


POINT

ランドセルの革小物シリーズ「ラウンドファスナー束入れ」の特長は、お札、カード類を見渡すことができる大きな開口部と、使いやすい大容量のマチ付き小銭入れです。
仕切りを活用して整頓しながら使うのはもちろん、急いでいる時にお札と小銭とレシートを適当に放り込んでも、ファスナーを閉じればなんとかなる包容力も魅力の一つ。

いらなくなったレシートやクーポン券でいっぱいになっても不便なく使えてしまうかもしれませんが、快適に使うためにもこまめに整頓していきたいですね。

ラウンドファスナー財布は
こちらから





▼カードもたくさん収納したい欲張りな方には

検証その6 半周り束入れ

お札も小銭もカード類も、ある程度の量を持っていないとなんとなく不安。
でも大きすぎる財布は重いしカバンの中で場所を取るし、使いにくい印象が…
そんな方から絶大な人気を誇るのが、こちらの半周り束入れです。

L字型のファスナーを開くと、大きなメイン収納とそれを中央で仕切るオープンタイプの小銭入れを一目で見渡せます。
コンパクト財布に似たつくりですが、財布の長さが変わると見え方や使いやすさは大きく変わります。
オープン小銭入れは大きく開いて取り出しやすく、お札は折らずにそのまま収納が可能。
さらにカードポケットは16枚収納の充実ぶり。

素材は、ランドセルに用いられる防水牛革を使用した1種類。
ハリとツヤのある質感と、革特有のお手入れが不要という手軽さと防水性をあわせ持ち、革製品入門品としても人気です。

お子様のランドセルとお揃いで持ちたい、とのリクエストもいただいている人気の商品です。

池田屋の中にも愛用者が多い、半周り束入れの実力をチェックします。



収納力チェックの結果は?

▼収納力チェックの結果
お札50枚
小銭30枚(各5枚ずつ)
カード20枚

お札や小銭は用意した分すべてが収まりました。
お札50枚、小銭30枚、金額にして53,330円。
カードは16枚入りました。

左右にあるオープンポケットには何も入れていないので、まだまだ入れることができそうです。
カードポケットに入らないサイズの会員カードや金運アップのお守りなどを入れても良いかもしれません。


使用:ランドセルの革小物シリーズ
半周り束入れ カラーステッチ

カラー:ローズレッド×ピンク
税込 16,500 円


POINT

ランドセルの革小物シリーズ「半周り束入れ」の特長は、お札を折らずに入れられるサイズ感と、外側のファスナーを開けただけで、一目で中身を見渡せて探しやすく取り出しやすいという使い勝手の良さ。
たくさん入れても、ぐるっとファスナーを閉めればコンパクトに収まるのは嬉しいですね。

ポケットに入れて持ち運ぶには向かない大きさではありますが、整理の回数を減らしても対応できる収納量は日常的に使う財布として安心できます。
使い方に合わせて、持ち変えるのもおすすめです。

半周り束入れは
こちらから





3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は「収納力」に焦点を当てて調べてみましたが、比べてみるとそれを使う人の生活スタイルが見えてきます。
日々どのくらいの現金を必要としているのか、どのくらいの頻度で買い物をするのか。
鞄の大きさや利用する決済方法、さらにはお出かけ先に至るまで。

ひとりひとり、生活が違うから、それぞれにあったお財布がある。
使いやすい収納力とは、その人の日常に寄り添った収納力とも言えるかもしれません。


見た目の好みだけでは選べないお財布選びは、悩みも多いですが同じくらい楽しいもの。
「お財布を探している」と言う人の多くが、困ったように、けれどどこか楽しそうに笑っているのがその証拠です。

「お財布探し」は「楽しさ探し」。
今回のご紹介が、皆さんの悩ましくて楽しいお財布探しの手助けになれれば嬉しいです。
ぜひ参考にしてみてください。

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